グランドスラム

ぐらんどすらむ

グランドスラムとは、満塁の状況で打者が本塁打を放ち、一度に4点を獲得することを指す野球用語である。日本では「満塁本塁打」とも呼ばれる。グランドスラムは野球における最も劇的で価値の高い一打であり、試合の流れを一気に変える破壊力を持つ。一般的な本塁打が1点から3点までの得点であるのに対し、グランドスラムは常に4点をもたらすため、投手にとっては最も避けたい失点パターンの一つである。統計的には、満塁の場面自体がそれほど頻繁に訪れないこと、また投手が慎重な配球をすることから、グランドスラムの発生頻度は本塁打全体の中でも低い。しかし、その希少性と試合への影響力の大きさから、グランドスラムを放った選手はチームの英雄として称えられることが多い。プロ野球の歴史には、数々の伝説的なグランドスラムが記録されており、ファンの記憶に強く残る名場面となっている。