ダメ押し点
だめおしてん
ダメ押し点とは、試合終盤で勝っているチームがさらに得点を追加し、相手チームの逆転の可能性を完全に断つ得点のことである。一般的には7回以降、2点差以上リードしている状況でさらに得点した場合などに使われる表現である。ダメ押し点は試合の勝敗をほぼ決定づける重要な得点であり、守っているチームの士気を高め、相手チームに心理的打撃を与える。特に接戦が続いていた試合で、終盤にダメ押し点が入ると、それまで粘っていた相手の戦意を削ぐ効果がある。投手にとっても、ダメ押し点が入ることで精神的に楽になり、より積極的な投球ができるようになる。ただし、野球には「魔の○回」といった言葉があるように、どんな点差でも逆転の可能性はゼロではない。そのため、ダメ押し点を奪ったからといって油断することは禁物である。プロ野球では9回裏に10点差を逆転した例もあり、最後まで気を抜かないことが重要である。ダメ押し点を奪う攻撃力は、チームの総合力を示す指標の一つとも言える。