ホーム
ほーむ
ホームとは、野球において複数の意味を持つ重要な用語である。第一に、ホームチーム(home team)を指し、試合会場となる本拠地球場を持つチームのことを意味する。ホームチームは通常、後攻として試合を行い、裏の攻撃を担当する。ホームでの試合では、慣れ親しんだ球場でプレーでき、地元ファンの声援を受けられるため、一般的に有利とされる。第二に、ホームベース(home base/home plate)の略称としても使われ、打者が打撃を行う位置であり、走者が最終的に戻ってくることで得点となる本塁を指す。「ホームに生還する」「ホームを踏む」といった表現で使用される。第三に、ホームラン(home run)の略としても使われることがある。プロ野球では、ホームとビジターの試合数はほぼ均等に配分されるが、ホームでの勝率が高いチームは優勝争いで有利になる傾向がある。また、ホームスタジアムの特性(広さ、風向き、人工芝か天然芝かなど)は、チームの戦略や選手起用に大きく影響する。ホームアドバンテージは野球に限らず多くのスポーツで認められる現象であり、心理的・環境的な要因が複合的に作用すると考えられている。