三軍
さんぐん
プロ野球球団が持つ育成組織の階層の一つで、一軍(トップチーム)、二軍(イースタン・リーグまたはウエスタン・リーグ)に続く三番目のカテゴリーを指す。ただし、日本プロ野球では公式の三軍制度を持つ球団は限られており、読売ジャイアンツと広島東洋カープが代表的である。三軍は主に高卒新人選手や育成契約選手、故障からリハビリ中の選手が所属し、基礎体力の向上や基本技術の習得を目的とする。試合は非公式の練習試合が中心で、独立リーグチームや大学、社会人チームとの対戦が組まれる。三軍の存在により、若手選手の育成に時間をかけることができ、焦らずに成長を促すことが可能となる。一方で、三軍の運営には費用がかかるため、全球団が導入できるわけではない。三軍から二軍、一軍へと昇格するためには、着実に実力をつける必要があり、選手にとっては厳しい競争の場でもある。育成ドラフトの導入により、三軍の重要性は増している。