打撃スタンス

だげきすたんす

打者がバッターボックスに立つ際の足の位置や体の構え方を指す野球用語。打撃スタンスは打者の個性が最も表れる要素の一つで、打撃成績に直接影響を与える重要な要素である。大きく分けて、両足をホームベースと平行に構える「スクエアスタンス」、前足（投手側の足）をホームベース寄りに置く「クローズドスタンス」、前足を外側に開く「オープンスタンス」の三種類が基本となる。スタンスの幅も重要で、広いスタンスは安定感があり長打力を生みやすいが、狭いスタンスは機動性に優れアベレージヒッターに多い。また、直立型、前傾型、後傾型など上体の角度によっても分類される。打者は自分の体格や打撃スタイル、相手投手の特徴に応じてスタンスを調整する。プロ野球選手の中には独特なスタンスで知られる選手も多く、打撃フォームの個性として注目される。適切なスタンスは、バランス、体重移動、スイング軌道の全てに影響を与える。