退場
たいじょう
退場とは、野球の試合において審判が選手、監督、コーチなどをグラウンドやベンチから追放し、試合への参加を禁止する処分を指す。英語では「イジェクション」と呼ばれる。退場処分は、審判に対する暴言や侮辱的な行為、身体的接触、危険なプレー、相手チームへの挑発行為、試合進行を著しく妨害する行為などに対して科される。主審が「アウト」のジェスチャーと親指を立てる動作で退場を宣告する。退場を命じられた者は直ちにグラウンドとベンチを離れ、ロッカールームや観客席の指定された場所へ移動しなければならない。退場後はチームとの一切の接触が禁止され、試合への影響力を行使することはできない。監督が退場した場合は、ベンチコーチや指名されたコーチが代行監督として采配を執る。退場処分を受けた者には、試合後にリーグ機構から罰金や出場停止などの追加処分が科されることもある。特に悪質な行為の場合は、複数試合の出場停止となることもある。退場は試合の重大な出来事であり、チームの戦力や士気に影響を与えるため、選手や監督は感情をコントロールし、退場を避けることが求められる。