サスペンデッドゲーム
さすぺんでっどげーむ
サスペンデッドゲームとは、試合が中断され、後日その続きから再開される試合形式を指す。日本のプロ野球では2016年から正式に導入された制度であり、従来のノーゲームやコールドゲームとは異なる扱いとなる。雨天などで試合が中断し、当日中に再開できない場合でも、5イニング未満であればサスペンデッドゲームとして一時中止とし、後日の同カード開催時などに続きから試合を再開する。この制度により、選手の記録や試合の流れが無駄にならず、より公平な試合運営が可能となった。再開時には、中断時点と同じ状況(打順、カウント、走者の位置など)から再開され、中断前の記録もすべて有効となる。ただし、登録抹消された選手は出場できないなど、再開時のルールには細かい規定がある。サスペンデッドゲームの導入により、天候による不公平感が軽減され、特にペナントレースの順位争いに影響する重要な試合での公平性が向上した。再開日程の調整は複雑で、両チームのスケジュールを考慮して決定される。アマチュア野球でも、一部の大会でこの制度が採用されている。