野球用語辞典

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イニング

いにんぐ

イニング(inning)とは、野球における試合進行の基本単位であり、両チームが1回ずつ攻撃と守備を行う区切りを指す。日本語では「回」と表記される。1イニングは、先攻チームの攻撃(表)と後攻チームの攻撃(裏)で構成され、各チームは3つのアウトを取られるまで攻撃を続けることができる。通常、野球の試合は9イニング制で行われ、9イニング終了時点で得点の多いチームが勝利となる。ただし、9イニング終了時に同点の場合は延長戦に入り、決着がつくまでイニングが追加される。プロ野球では延長12回まで、高校野球では延長15回まで(現在は一部大会でタイブレーク制を採用)などのルールがある。また、後攻チームが9回表終了時点でリードしている場合、9回裏の攻撃は行われずに試合終了となる。少年野球では7イニング制、ソフトボールでも7イニング制が採用されるなど、競技レベルや種目によって規定イニング数は異なる。イニング数は試合の長さを決定する重要な要素であり、投手の投球回数や選手の起用法にも大きく影響する。