野球用語辞典

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投球回数

とうきゅうかいすう

投球回数とは、投手が試合でマウンドに立ってアウトを取った回数を表す統計用語で、イニング数とも呼ばれる。1イニングは3つのアウトで成立し、3分の1イニング単位で記録される。例えば、6回を2アウトまで投げた場合は「6.2イニング」または「6回2/3」と表記される。投球回数は投手の耐久性やスタミナを示す重要な指標であり、先発投手の場合は年間を通じて150イニング以上が一人前の目安とされる。また、防御率WHIPなどの投手指標を算出する際の基準値としても使用される。完投は9イニング以上を一人で投げ切ることを指し、投手の能力と体力を証明する記録となる。近年は投手の故障防止のため、投球回数や球数を厳格に管理する傾向が強まっており、1試合あたりの投球回数は減少傾向にある。シーズン通算での投球回数は投手の貢献度を測る重要な要素である。