12回
じゅうにかい
野球の延長戦における最終イニング。NPBでは、試合時間や選手の疲労を考慮して、延長12回までという制限が設けられている。12回を終えても同点の場合は引き分けとなる。かつては延長15回制や18回制が採用されていた時代もあったが、選手の健康管理や過密日程への配慮から、現在は12回制が定着している。12回は試合の最後のチャンスとなるため、両チームとも全力で勝利を目指し、残された選手層をフル活用した戦いが展開される。特に、先攻チームが12回表に得点した場合、後攻チームは12回裏で同点に追いつくかサヨナラ勝ちを狙うしかなく、緊迫した展開となる。投手陣も手持ちのリリーフ投手を使い切る状況になることが多く、通常は投げないポジションの選手が登板することもある。12回まで戦う試合は、両チーム合わせて4時間を超えることも珍しくなく、選手だけでなく観客にとっても長丁場となる。引き分けという結果は、勝ち点制のペナントレースにおいて戦略的な意味を持つこともある。