野球用語辞典

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延長戦

えんちょうせん

延長戦とは、規定のイニング終了時点で両チームの得点が同点の場合に、勝敗を決するために行われる追加のイニングのことである。日本のプロ野球では通常9イニング制であり、9回終了時に同点の場合は延長戦に突入する。延長戦のルールはリーグや大会によって異なり、NPBでは12回まで延長が行われ、それでも決着がつかない場合は引き分けとなる。一方、メジャーリーグでは引き分けがなく、決着がつくまで延長が続く。高校野球甲子園大会では、2018年から延長戦タイブレーク制が導入された。延長戦では投手の疲労、控え選手の起用、作戦の選択など、監督の采配が試される。また、選手の集中力と体力の維持も重要となる。延長戦は緊張感が高まり、劇的な展開が生まれやすいため、ファンにとっても見応えのある試合となる。長時間の試合は選手への負担が大きく、翌日以降の試合にも影響を与える可能性がある。