野球用語辞典

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控え選手

ひかえせんしゅ

控え選手とは、試合開始時のスターティングメンバーに入らず、ベンチで待機している選手のことである。代打、代走、守備固めとして途中出場の機会を待つ役割を担う。控え選手にはレギュラー選手とは異なる役割が求められ、限られた出場機会の中で結果を出すことが期待される。特に代打の場面では、相手投手との相性やカウント状況を考慮した起用がなされる。また、控え選手は試合中にベンチから声を出してチームを盛り上げたり、若手選手の指導にあたるなど、チームの雰囲気作りにも貢献する。プロ野球では一軍登録選手のうち半数程度が控え選手となるため、チーム全体の戦力を左右する重要な存在である。ベテラン選手が控えに回ることもあり、その経験と技術は若手の手本となる。シーズン途中で怪我人が出た際には、控え選手レギュラーに昇格することもある。控え選手の質が高いチームは層が厚いと評価され、優勝争いで有利になる。選手自身にとっては、控えからレギュラーを目指す日々の努力が求められ、プロとしての意識とモチベーションの維持が重要である。