甲子園
こうしえん
兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場の通称であり、日本の高校野球における最高峰の舞台を指す言葉。正式には「全国高等学校野球選手権大会」(夏)と「選抜高等学校野球大会」(春)が開催される球場である。1924年に完成し、100年近い歴史を持つ日本最古級の野球場の一つ。高校球児にとって甲子園出場は最大の目標であり、「甲子園を目指す」という言葉は高校野球の代名詞となっている。独特の黒土と白い砂を混合した土、収容人数約47000人の大観衆、蔦の絡まる外壁など、他の球場にはない独特の雰囲気を持つ。夏の大会では全国約4000校から選ばれた49代表校が出場し、真夏の炎天下で熱戦を繰り広げる。甲子園の土を持ち帰る光景は敗退した高校球児の象徴的な場面として知られる。プロ野球では阪神タイガースの本拠地としても使用され、日本野球界において特別な存在感を持つ聖地である。