野球用語辞典

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夏の甲子園

なつのこうしえん

夏の甲子園とは、毎年8月に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される全国高等学校野球選手権大会の通称である。1915年に第1回大会が開催されて以来、100年以上の歴史を持つ日本の夏の風物詩となっている。各都道府県の予選を勝ち抜いた代表校49校が出場し、トーナメント方式で日本一を争う。春のセンバツと異なり、全ての都道府県に出場権があるため、地方大会から全国大会まで、高校球児たちの熱い戦いが繰り広げられる。大会期間中は連日、熱戦が報道され、国民的な関心を集める。甲子園での活躍は、プロ野球のスカウトの注目を集め、多くのプロ野球選手を輩出している。また、甲子園の土を持ち帰る慣習や、ブラスバンドの応援、校歌斉唱など、独特の文化が形成されている。近年は、投手の球数制限や連投回避など、選手の健康管理にも配慮した運営が議論されている。夏の甲子園は、高校野球の最高峰であり、多くの球児たちの目標となっている。