野球用語辞典

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甲子園球場

こうしえんきゅうじょう

甲子園球場は、兵庫県西宮市甲子園町に所在する日本を代表する野球場であり、正式名称は阪神甲子園球場である。1924年に完成し、収容人数は約47,000人を誇る。この球場は阪神タイガースの本拠地として使用されているほか、毎年春と夏に開催される全国高等学校野球選手権大会と選抜高等学校野球大会の舞台として広く知られている。特に高校球児にとって甲子園球場プレーすることは憧れであり、「甲子園」という言葉は高校野球そのものを象徴する代名詞となっている。球場の特徴として、天然芝のグラウンド、ツタに覆われた外野スタンド、独特の風の流れなどが挙げられる。また、内野は黒土と白砂をブレンドした「甲子園の土」として知られ、多くの球児が記念に持ち帰る伝統がある。球場の設計は両翼95メートル、中堅118メートルという標準的な広さだが、浜風の影響を受けやすく、打者有利とも投手有利とも言われる。歴史的に数々の名勝負が繰り広げられ、日本野球の聖地として国民的な人気を集めている。2010年には大規模な改修工事が行われ、近代的な設備を備えながらも伝統的な雰囲気を維持している。