投手有利

とうしゅゆうり

投手と打者の対戦において、投手側が優位に立っている状況や環境を指す用語。具体的にはカウントが投手有利であること、球場の特性が投手に適していること、気象条件が投手に味方していることなど、様々な場面で使用される。カウントにおける投手有利とは、ストライクカウントが先行している状態を指し、特に0-2や1-2などのツーストライクの場面では投手が攻めの選択肢を多く持てる。球場の特性では、広い球場や高いフェンス、芝の状態などが飛距離を抑制する要因となり投手有利とされる。気象条件では低温や湿度の高い環境、向かい風などが打球の飛距離を減少させるため投手に有利に働く。また、ルール変更や用具の規制によってリーグ全体が投手有利の環境になることもあり、そうした時代背景は投高打低と表現される。投手有利な状況では打者はより慎重な打撃アプローチが求められ、逆に投手は積極的に攻めることができる。戦略的な観点からも投手有利な状況を作り出すことは試合運びにおいて重要な要素となる。