飛距離
ひきょり
飛距離とは、打球が飛んだ距離のことを指し、特に本塁打における本塁から着地点までの距離を表す指標として使われる。打球の飛距離は、打者のバットスピード、打球角度、打球の回転、ボールの初速、気象条件などの複数の要因によって決まる。一般的に、理想的な打球角度は25度から35度程度とされ、これより高すぎても低すぎても飛距離は伸びにくい。メジャーリーグでは、スタットキャストと呼ばれる計測システムにより全ての打球の飛距離が記録されている。日本のプロ野球でも、トラッキングシステムの導入により詳細なデータが取得可能になっている。歴代最長の本塁打飛距離については諸説あるが、メジャーリーグではミッキー・マントルの565フィート(約172メートル)が有名である。近年では、打球速度とともに飛距離も打者の長打力を測る重要な指標として注目されている。球場の標高や気温、風向きなども飛距離に大きく影響し、同じ打球でも環境によって結果が変わることがある。