野球用語辞典

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打球速度

だきゅうそくど

打球速度とは、打者が打ったボールバットを離れた直後の速度を指す。英語ではExit Velocity(イグジットベロシティ)と呼ばれ、現代野球の重要な指標の一つである。打球速度はマイル毎時(mph)またはキロメートル毎時(km/h)で表され、トラックマンやスタットキャストなどの計測機器で測定される。メジャーリーグのトップクラスの打者は、打球速度が110mph(約177km/h)を超えることがあり、日本のプロ野球でも160km/h以上の打球速度を記録する選手が増えている。打球速度が速いほど、野手の反応時間が短くなり、ヒットになる確率が高まる。また、外野の頭を越える長打や本塁打も生まれやすい。打球速度に影響を与える要素は複数ある。まず、スイングスピードが最も重要で、バットを速く振れるほど打球速度も上がる。次に、バットの芯で正確にミートすることが重要である。さらに、投球速度打球速度に影響し、速い球ほど反発力が大きくなる。また、打球角度との組み合わせも重要で、適切な角度(25度から35度程度)で高速の打球を打つことが、最も効果的な打撃とされている。これをバレルと呼び、高打率と長打率の両立を実現する。