野球用語辞典

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ハードヒット

はーどひっと

ハードヒットとは、高速の打球速度で打たれた強い打球を指す。スタットキャストでは、打球速度が95mph(約153km/h)以上の打球をハードヒットと定義している。ハードヒット率は、打者の全打球に占めるハードヒットの割合を示す指標で、打者の実力を測る重要なデータとなっている。ハードヒットの打球は、野手の反応時間が短くなるため、ヒットになる確率が高い。統計的には、ハードヒットの打球は約50%以上がヒットになるというデータがある。また、長打や本塁打ハードヒットから生まれることが多い。ハードヒット率が高い打者は、たとえ一時的に打率が低迷しても、運が良い方向に傾けば成績が向上する可能性が高いとされている。これは、強い打球を打っていれば、いずれヒットゾーンに落ちる確率が上がるためである。逆に、ハードヒット率が低いのに打率が高い打者は、運に恵まれているだけで実力が伴っていない可能性がある。現代野球では、打率や打点よりも、ハードヒット率バレル率などの客観的なデータが重視される傾向にある。これらの指標は、打者の真の能力をより正確に反映すると考えられている。