スイングスピード

すいんぐすぴーど

スイングスピードとは、打者がバットを振る速度を指す。正確には、インパクトの瞬間におけるバットヘッドの速度を測定する。マイル毎時（mph）またはキロメートル毎時（km/h）で表され、ブラストモーションやトラックマンなどの計測機器で測定できる。メジャーリーグのトップクラスの打者は、スイングスピードが70mph（約113km/h）から80mph（約129km/h）程度に達する。日本のプロ野球選手も同様のレベルにあり、特にホームランバッターは高いスイングスピードを持っている。スイングスピードは打球速度に直接影響する最も重要な要素である。スイングスピードが速いほど、ボールに伝わるエネルギーが大きくなり、打球速度が上がる。結果として、長打や本塁打が生まれやすくなる。スイングスピードを向上させるためには、筋力トレーニング、体幹トレーニング、スイング技術の改善が必要である。特に、下半身の力を効率的に上半身に伝える体の使い方や、無駄のないスムーズなスイング軌道が重要である。また、バットの重さも影響し、適切な重さのバットを選ぶことでスイングスピードを最大化できる。現代野球では、スイングスピードの計測が普及し、選手は自分のスイングスピードを把握してトレーニングに活かしている。