野球用語辞典

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ホームランバッター

ほーむらんばったー

ホームランバッターとは、本塁打を多く打つことを得意とする打者のことを指す。長距離砲、大砲などとも呼ばれ、チームの攻撃力の中心となる存在である。ホームランバッターは、高いバットスピード、優れたパワー、的確なミート力、そして長打を生み出すスイング軌道を兼ね備えている。一般的に、シーズンで30本以上の本塁打を打つ選手はホームランバッターと認識される。プロ野球では、ホームランバッタークリーンアップ(3番、4番、5番)に配置されることが多く、得点力の要となる。ホームランは一発で複数の得点を生み出せるため、試合の流れを一気に変える力を持つ。特に接戦や終盤の場面でのホームランは、チームに勢いをもたらし、勝利に直結する。日本プロ野球では、王貞治、野村克也、門田博光、落合博満、松井秀喜など、歴史に名を残すホームランバッターが多数存在する。メジャーリーグでは、ベーブ・ルース、ハンク・アーロン、バリー・ボンズなどが伝説的なホームランバッターとして知られる。近年の野球では、打球の角度と速度を最適化する「フライボール革命」により、従来以上に本塁打が重視される傾向にある。ホームランバッターは三振も多い傾向があるが、その代償を上回る価値があるとされる。ただし、極端な長打偏重は打率の低下を招くため、バランスの取れた打撃が理想とされる。