長距離砲

ちょうきょりほう

長距離砲とは、本塁打を多く打つ能力に優れた強打者のことを指す俗語である。パワーヒッターとも呼ばれ、一発で試合の流れを変える破壊力を持つ打者を表現する際に用いられる。長距離砲の選手は、打球の飛距離が長く、スタンドまで届く打球を頻繁に放つことができる。このような選手は打線の中軸、特にクリーンアップを任されることが多く、チームの得点力の要となる。長距離砲になるためには、筋力だけでなく、バットスピード、スイング軌道、ボールを捉えるタイミングなど、複合的な技術が必要である。近年の野球では、打球の発射角度とスイングスピードの関係が科学的に分析され、効率的に長打を生み出す打撃理論が確立されつつある。長距離砲の存在はチームに心理的な優位性をもたらし、相手投手にプレッシャーを与える効果も大きい。