ハードヒット率
はーどひっとりつ
ハードヒット率とは、打者が強く打った打球の割合を示す指標で、主にStatcastなどのトラッキングシステムで測定される。一般的には打球速度が95マイル毎時以上の打球をハードヒットと定義し、全打球に対するハードヒットの割合をパーセンテージで表す。この指標は打者の真の打撃能力を評価する上で非常に重要で、運や守備の影響を排除して純粋な打球の質を測定できる。ハードヒット率が高い打者は、たとえ一時的に打率が低迷していても、強い打球を打てている限り将来的に成績が向上する可能性が高い。逆にハードヒット率が低いまま高打率を記録している打者は、ラッキーヒットの割合が高く、成績が下降する可能性がある。投手側から見た場合、被ハードヒット率が低い投手は打者に強い打球を打たせていないことを意味し、優れた投球能力を持つと評価される。現代野球では、バレルやエグジットベロシティといった指標とともにハードヒット率が選手評価の重要な要素となっており、スカウティングやトレード判断にも活用されている。