広い球場

ひろいきゅうじょう

外野フェンスまでの距離が長く、ファウルグラウンドも広い野球場を指す。広い球場では、本塁打が出にくく、外野の間を抜ける長打も外野手に追いつかれやすいため、投手有利で打者不利とされる。日本のプロ野球では、札幌ドームやZOZOマリンスタジアムなどが広い球場として知られている。広い球場を本拠地とするチームは、投手力と守備力を重視した編成を行う傾向があり、機動力を活かした野球が展開されやすい。一方、狭い球場を本拠地とするチームとの対戦では、ホームとビジターで大きく試合展開が変わることもある。打者にとっては、広い球場では長打よりも確実に塁に出る技術が求められ、外野手には広い守備範囲をカバーする脚力が必要となる。球場の広さは公認野球規則で最低限の基準が定められているものの、各球場で形状や距離が異なるため、球場ごとの特性を理解することが戦略上重要となる。パークファクターという指標で、球場ごとの得点の出やすさが数値化されている。