守備
しゅび
守備とは、野球において攻撃側の得点を防ぐために、守備側の選手が行う一連のプレーや配置のことを指す。9人の守備位置は投手、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手に分かれており、それぞれが役割と責任範囲を持つ。守備の目的は、打球を捕球してアウトを取ること、走者の進塁を阻止すること、そして失点を最小限に抑えることにある。守備範囲の広さ、送球の正確性、連携プレーの精度などが守備力を左右する重要な要素である。内野守備では素早い反応と正確な送球が求められ、ゲッツー(併殺)などの連携プレーが重要となる。外野守備では広い範囲をカバーする守備範囲と強肩が必要とされ、長打を防ぐための深い守備位置や状況に応じたポジショニングが求められる。守備シフトと呼ばれる戦術的な配置変更も現代野球では一般的となっている。守備力の高いチームは投手を援護し、試合の主導権を握りやすい。守備は個人技術だけでなく、チーム全体のコミュニケーションと連携が不可欠であり、野球における勝敗を分ける重要な要素の一つである。