右翼手
うよくしゅ
右翼手とは、外野の右側を守備する選手を指し、ライトとも呼ばれる。ポジション番号は9番である。打者から見て左方向の打球を処理する役割を担い、左打者の引っ張った打球や右打者の流した打球が多く飛んでくる。右翼手の最も重要な特性は強肩であることで、三塁への長距離送球や本塁への正確な送球が求められる。三塁走者が本塁を狙う場面では、右翼からの送球が勝敗を分けることもある。また、一塁へのバックホームや二塁への牽制球の中継など、内野との連携も重要である。守備機会は中堅手や左翼手と比べてやや少ない傾向にあるが、太陽の影響を最も受けやすいポジションであり、サングラスの使用技術も必要となる。イチローや鈴木誠也など、日本を代表する右翼手は守備でも攻撃でもチームの中心を担ってきた。現代野球では、右翼手にも高い守備力が求められるようになり、ゴールデングラブ賞を獲得する名手も多い。守備範囲、肩の強さ、送球の正確性のバランスが、優秀な右翼手の条件である。