外野守備

がいやしゅび

外野手が担当する守備範囲とその守備技術全般を指す。外野は左翼、中堅、右翼の3つのポジションに分かれ、それぞれが広大なエリアをカバーする。外野守備の基本は、打球の方向と距離を素早く判断し、最短ルートで打球に到達することである。フライやライナーの捕球はもちろん、外野を転々とする長打性の打球を処理する技術も重要となる。特に中堅手は守備範囲が広く、左右の外野手のカバーリングも担うため、外野守備の要とされる。送球の正確性と強肩も外野守備の重要な要素で、ランナーの進塁を防ぐため、的確な位置への返球が求められる。フェンス際のプレーや、太陽の逆光での打球判断など、難しい条件下でのプレーも多い。近年は守備シフトの導入により、打者の傾向に応じた守備位置の調整も重要になっている。外野守備力の高いチームは、投手を助け、失点を抑える効果がある。