タイムアウト
たいむあうと
タイムアウトとは、野球の試合中にプレイを一時的に中断させることを指す用語で、一般的には「タイム」と呼ばれる。選手や監督、コーチが審判に対してタイムを要求し、審判がこれを認めることでプレイが停止し、ボールデッドの状態になる。タイムアウトが要求される場面は多岐にわたり、打者がバッターボックスで構え直したい時、捕手がピッチャーと打ち合わせをしたい時、監督が選手交代や作戦指示を伝えたい時、守備側がポジション確認をしたい時などがある。また、選手が怪我をした場合や、グラウンド整備が必要な場合にもタイムアウトが取られる。タイムアウト中は、走者はベースを離れることができるが、プレイ再開時には元のベースに戻っていなければならない。審判が「タイム」を宣告した瞬間から「プレイ」を宣告するまでの間がタイムアウトの状態となり、この間は一切のプレイが無効となる。投手がプレート上にいる際のタイムアウト要求は審判の判断に委ねられ、必ずしも認められるとは限らない。適切なタイミングでタイムアウトを取ることは、試合の流れを変えたり、選手に落ち着きを取り戻させたりする重要な戦術である。