外国人枠
がいこくじんわく
プロ野球において、各球団が登録できる外国籍選手の上限数を定めた制度。NPB(日本野球機構)では、支配下登録選手70名のうち外国人選手は4名まで、そのうち投手または野手のどちらか一方は3名までという制限がある。実際の試合では、ベンチ入りできる外国人選手は4名まで、同時に出場できるのは投手と野手を合わせて4名までとされている。この制度は日本人選手の育成と保護を目的として設けられており、球団は限られた枠の中で戦力を最大化するため、外国人選手の獲得と起用に戦略的な判断が求められる。近年では、助っ人外国人として活躍する選手も多く、球団の成績を左右する重要な要素となっている。また、日本国籍を取得した元外国人選手は外国人枠から外れるため、帰化選手の存在も球団編成において重要な意味を持つ。外国人枠の運用は各球団のフロント力が試される部分でもあり、スカウティングや契約交渉の巧拙が球団の競争力に直結する。