打順間違い

だじゅんまちがい

打順間違いとは、スターティングオーダーに記載された打順とは異なる順番で打者が打席に立ってしまう反則行為を指す野球用語である。これは公式記録上の打順と実際に打席に立つ選手の順番が一致しない状態であり、相手チームがアピールプレーを行うことで打順間違いが成立する。打順間違いが指摘された場合、本来の打順の打者が打席に立ったものとして扱われ、その打席の結果は無効となる。もし間違った打者が打席を完了し、次の投球が行われる前に指摘されなかった場合は、その打者が正規の打者として認められ、以降の打順もそれに合わせて修正される。打順間違いは、代打の届け出ミス、監督やコーチの指示ミス、選手自身の勘違いなどで発生する。プロ野球では稀だが、アマチュア野球では時折見られる事例である。ルール上、打順間違いは守備側のアピールがなければ成立せず、試合が進行すれば容認されたとみなされる。打順間違いが発覚すると、チームにとっては大きな混乱を招き、戦略的にも不利な状況となる可能性がある。監督やベンチスタッフは常に打順を確認し、このような反則を防ぐ責任がある。