永久欠番
えいきゅうけつばん
永久欠番は、球団の歴史に偉大な功績を残した選手や監督、または特別な意味を持つ背番号を、二度と使用しないことを決定した番号のことである。これは選手に対する最高の名誉であり、その選手の業績と球団への貢献を永遠に称えるための措置である。日本プロ野球では、読売ジャイアンツの背番号3(長嶋茂雄)、4(王貞治)、阪神タイガースの背番号10(藤村富美男)、11(村山実)などが有名な永久欠番である。永久欠番に指定される基準は球団によって異なるが、一般的には長年にわたる活躍、球団への多大な貢献、人格者としての模範的行動などが考慮される。また、悲劇的な事故で亡くなった選手の番号を永久欠番とするケースもある。メジャーリーグでは、全球団共通の永久欠番として、ジャッキー・ロビンソンの背番号42が指定されており、人種差別撤廃への貢献が称えられている。永久欠番は球場内に掲示されることが多く、ファンや後輩選手にとって、その偉大な功績を思い起こす象徴となっている。永久欠番の制定は、球団の歴史と伝統を大切にする文化の表れでもある。