野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

目線

めせん

目線は、野球において選手が視線を向ける方向や高さを指し、打撃や守備、投球の精度に大きく影響する重要な技術要素である。打者の場合、投手がボールリリースする瞬間に正確な目線でボールを追うことが打撃の基本となる。ピッチャーの手元から目を離さず、ボールの軌道と回転を見極める能力が求められる。目線がぶれると、タイミングが合わず空振りや凡打につながる。投手にとっては、捕手のミットに目線を定めることでコントロールが安定する。また、走者を牽制する際にも、自然な目線で相手を欺くテクニックが使われる。守備では、フライやゴロの軌道を正確に追う目線の動きが重要で、特に外野手は打球の初速と角度から落下点を予測する高度な視覚能力が必要となる。目線のトレーニングとして、動体視力や周辺視野を鍛える練習が行われる。経験豊富な選手は、相手の目線から意図を読み取る洞察力も持つ。目線の使い方は、技術と経験の両方で磨かれる繊細な技能であり、トップレベルの選手ほどその重要性を理解している。