秋季大会
しゅうきたいかい
秋季大会は、高校野球や大学野球において秋季に開催される公式戦の総称である。高校野球における秋季大会は、翌春の選抜高等学校野球大会の出場校を選考する重要な資料となる大会であり、各都道府県大会、地区大会の順に実施される。秋季大会の成績は選抜大会の選考において最も重視される要素の一つであり、特に地区大会での上位進出が選抜出場への近道となる。ただし、秋季大会は選抜出場を保証するものではなく、あくまで選考の参考資料であるため、地区大会で優勝しても選抜に選ばれないケースもあれば、準優勝や上位進出でも選ばれるケースもある。大学野球の秋季リーグ戦も秋季大会と呼ばれ、春季リーグ戦と並んで重要なリーグ戦として位置づけられている。秋季大会は夏の大会が終わった後、新チームとして初めて臨む公式戦であることが多く、新戦力の発掘やチーム作りの重要な機会となる。特に高校野球では、3年生が引退した後の新チームが、翌年の夏に向けてどのような戦力になるかを見極める場でもある。天候面では、秋雨前線の影響で試合が中断や延期になることも多く、スケジュール管理が難しい時期でもある。