野球用語辞典

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イニング間

いにんぐかん

イニング間とは、各イニングの攻撃と守備が入れ替わる間の短い休憩時間を指す。通常、プロ野球では2分から2分30秒程度の時間が設けられ、この間に様々な活動が行われる。守備側のチームは、次のイニングに備えてベンチで水分補給や作戦確認を行い、投手はウォーミングアップを継続する。グラウンドでは、グラウンドスタッフがトンボを使って内野の整地を素早く行い、白線を引き直すこともある。プロ野球では、この時間を利用して場内でCMが流れたり、スポンサーの宣伝映像が表示されたりする。また、ファンサービスとして、観客参加型のイベントや抽選会が行われることもある。テレビ中継では、イニング間にCMが挿入され、放送局の重要な収入源となっている。イニング間の時間管理は厳格で、遅延すると試合進行に影響するため、各チームは時間内に準備を完了させる必要がある。特に投手交代がある場合は、リリーフ投手の準備時間も考慮される。イニング間は、試合のリズムを保ちつつ、選手とスタッフが次の展開に備える重要な時間である。