クラッチヒッター
くらっちひったー
クラッチヒッターとは、試合の重要な場面、特に得点圏(2塁または3塁)に走者がいる状況や、終盤の同点・逆転のチャンスで高い確率でヒットを打つことができる打者を指す。「Clutch」は「重要な局面」を意味し、このような場面でのパフォーマンスが優れている選手は、チームにとって非常に貴重な存在である。クラッチヒッターは、プレッシャーのかかる状況でも冷静さを保ち、集中力を維持できるメンタルの強さを持っている。具体的な指標としては、得点圏打率や、Late & Close(7回以降で点差が3点以内)の状況での打率などが用いられる。ただし、セイバーメトリクスの研究では、クラッチ能力が継続的に発揮できる特性なのか、単なる確率のばらつきなのかについて議論がある。それでも、ファンやチームメイトからは、重要な場面で結果を出す選手は高く評価され、「勝負強い」という表現で称賛される。日本では古田敦也や井端弘和、メジャーではデレク・ジーターなどがクラッチヒッターとして知られている。