勝負強さ
しょうぶづよさ
勝負強さとは、試合の重要な場面で期待される成果を残す能力や精神力を指す。具体的には、得点圏に走者がいる場面での打率、試合終盤の接戦での活躍、プレーオフなど重要な試合でのパフォーマンスなどで測られる。勝負強さは統計的に測定が難しく、運の要素も含まれるため、実在するかどうかについては議論があるが、ファンやメディアにとっては魅力的な概念である。心理学的には、プレッシャーのかかる場面で平常心を保ち、自分の実力を発揮できるメンタルの強さが勝負強さの本質とされる。日本プロ野球では「ここぞという場面に強い」選手が高く評価され、チームの中心選手として重用される傾向がある。勝負強さは、技術だけでなく、経験、自信、集中力、試合を読む力など、多くの要素が複合的に作用して生まれる。セイバーメトリクスでは、勝負強さを「クラッチヒッティング」として分析する試みもあるが、再現性には疑問が残る。それでも、重要な場面で結果を出す選手の存在は、チームに大きな影響を与える事実は否定できない。