コーチャーズボックス
こーちゃーずぼっくす
コーチャーズボックスとは、野球のグラウンドにおいて、一塁側と三塁側のファウルラインの外側に設けられた、ベースコーチが立つための指定された区画のことである。この四角形の枠内から、コーチは走者に対して進塁や帰塁の指示を出したり、打者にチームの作戦を伝達したりする重要な役割を担う。コーチャーズボックスの大きさは規定されており、ホームプレートから一定の距離に設置されている。一塁コーチャーズボックスにいるコーチは、主に打者走者に対して二塁への進塁判断や、相手の守備位置などの情報を伝える。三塁コーチャーズボックスのコーチは、より重要な役割を担っており、走者に対してホームインするか三塁で止まるかの判断を瞬時に下す必要がある。この判断一つで試合の結果が大きく変わることもあるため、経験豊富なコーチが配置されることが多い。コーチは、相手の守備の動きや送球の状況を的確に把握し、走者が最適な判断を下せるようサポートする。また、サインを使ってバントやエンドランなどの作戦を打者や走者に伝える役割も担う。コーチャーズボックスから出てプレイに干渉した場合は、インターフェアとして走者がアウトになるルールがあり、コーチは常にボックス内での立ち位置を意識する必要がある。コーチャーズボックスは、野球の戦術的な側面を具現化する重要なエリアである。