サイン
さいん
サインとは、野球において監督やコーチ、選手同士が戦術的な指示や意図を伝えるために用いる合図のことである。主に身体の動作や位置で表現され、相手チームに気づかれないよう工夫されている。代表的なものとして、バントやエンドラン、盗塁などの攻撃的サインや、配球や守備位置の変更を指示する守備的サインがある。監督からベンチコーチ、ベンチコーチから三塁コーチ、そして打者や走者へと伝達されるのが一般的な流れである。捕手から投手への配球サインは、指の本数や組み合わせで球種やコースを指示する。サインは試合の流れを大きく左右する重要な要素であり、サインの読み合いは野球の醍醐味の一つとされる。複雑なサインシステムを採用するチームも多く、ランナーの有無や状況によってサインを変更することもある。サインミスは失点や好機の喪失につながるため、選手は正確にサインを読み取り実行する必要がある。