タイマー
たいまー
タイマーは野球の試合時間を管理するために導入された計時装置で、特にピッチクロック(投球時計)を指すことが多い。2023年からMLBで本格導入されたピッチクロックは、走者なしの場合15秒、走者ありの場合20秒以内に投手が投球を開始しなければならないルールを管理する。タイマーは球場の見やすい位置に設置され、投手と打者の両方に時間制限を課すことで、試合のペースを加速させる。違反した場合、投手側ならボール、打者側ならストライクがカウントされる。このルール導入により、MLB の平均試合時間は約30分短縮され、2時間40分程度となった。日本のプロ野球でも2024年から走者なし20秒のピッチクロックが導入され、同様の効果が見られている。タイマーの導入は投手の間の取り方や打者の準備ルーティンに大きな影響を与え、従来のゆったりとしたペースに慣れていた選手は適応に苦労した。一方で若い世代や観客からは試合のテンポが良くなったと好評で、野球の現代化における重要な改革となっている。