投球間隔
とうきゅうかんかく
投手が一球投げてから次の球を投げるまでの時間的な間隔を指す野球用語。投球と投球の間にかかる時間であり、投手のリズムやテンポを決定する重要な要素である。投球間隔は投手によって個性があり、テンポよく短い間隔で投げる投手もいれば、じっくりと時間をかけて投げる投手もいる。短い投球間隔はテンポの良い試合運びを生み、野手の集中力を維持しやすく、また打者にタイミングを取らせにくいという利点がある。一方で、投球間隔が長い投手は、一球一球を慎重に組み立てることができ、捕手とのサインの確認や、自身の呼吸を整える時間を十分に取ることができる。近年、メジャーリーグではピッチクロックが導入され、投球間隔に制限が設けられることで、試合時間の短縮が図られている。ランナーがいる場合といない場合で投球間隔の規定時間が異なり、投手は規定時間内に投球動作を開始しなければならない。投球間隔は投手の疲労度や試合状況によっても変化し、適切な投球間隔を保つことが投手のスタミナ管理にも影響する。