捕手
ほしゅ
捕手とは、野球の守備位置の一つで、本塁の後方に位置し、投手の投球を受ける役割を担う選手である。キャッチャーとも呼ばれ、背番号は通常2番が割り当てられることが多い。捕手は「扇の要」と称され、守備の中心的存在として試合全体をコントロールする重要なポジションである。主な役割には、投手の投球を捕球すること、配球を組み立てること、盗塁阻止のための送球、本塁でのクロスプレーでの走者阻止などがある。捕手は投手との綿密なコミュニケーションを通じて、打者の特徴や試合状況に応じた配球を組み立て、投手を精神的にもサポートする。また、野手の守備位置を指示したり、投球以外のプレーでチーム全体に声をかけるリーダーシップも求められる。捕手にはプロテクター、レガース、マスクなどの防具の着用が義務付けられており、これは投球や打球、バットによる危険から身を守るためである。強肩、俊敏性、体力、判断力、野球への深い理解など、多岐にわたる能力が必要とされ、チームの守備力と投手力を支える司令塔としての役割を果たしている。