野球用語辞典

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キャッチャー

キャッチャー

キャッチャーとは、捕手とも呼ばれ、ホームベースの後方に位置して投手の投球を受ける守備位置である。野球において唯一全体のプレーを見渡せる位置にあり、投手へのサイン守備位置の指示、盗塁阻止、本塁での走者のブロックなど、極めて多岐にわたる役割を担う。キャッチャーは「グラウンドの監督」とも称され、配球を組み立てる戦略性、投手の精神的支柱となるリーダーシップ、そして高度な守備技術が求められる。具体的な技術として、投手の多様な球種を確実に捕球するフレーミング技術、盗塁を刺すための強肩と素早い送球バントスクイズへの対応、ファウルフライの捕球などがある。身体的負担も大きく、プロテクターマスクレガースなどの防具を着用し、スクワット姿勢を長時間維持する必要がある。歴史的な名捕手として、野村克也、古田敦也、城島健司(日本)、ヨギ・ベラ、ジョニー・ベンチ(MLB)などが知られる。現代では打撃力も重視され、打てる捕手の価値が高まっている。キャッチャーの能力はチームの防御力に直結し、優れた捕手の存在は投手陣の安定と勝利に不可欠な要素となる。