野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

テキサスヒット

てきさすひっと

テキサスヒットとは、野球において内野手外野手の中間地点にポトリと落ちる、いわゆる「ポテンヒット」を指す俗称である。打者が芯を外して打ち上げた打球が、内野手が追いつけず外野手も前進して捕球できない絶妙な位置に落下して安打となる。打者の実力というより運の要素が強く、「まぐれ当たり」として語られることが多い。語源には諸説あり、テキサス州の広大な土地で野手の守備範囲が広すぎて中間に落ちる打球が多かったという説や、マイナーリーグのテキサスリーグで頻発したという説などがある。守備側からすれば悔しいプレーだが、攻撃側にとっては貴重な安打となる。特に投手戦や僅差の試合では試合の流れを変える一打となることもある。類似の表現として「ポテンヒット」「フラフラヒット」などがあり、いずれも打球の質が良くない安打を指す。逆に強烈な打球は「クリーンヒット」と呼ばれる。