トレーニングボール

とれーにんぐぼーる

トレーニングボールとは、野球の練習において特定の技術向上や身体能力強化を目的として使用される、通常のボールとは異なる仕様のボールのことである。代表的なものに、重量が通常より重い「重球」、軽い「軽球」、小さい「小球」、大きい「大球」などがある。重球は投球時の筋力強化やスイングスピード向上に用いられ、通常の硬球(約145g)より重い200gから1kg以上のものまである。軽球は投球フォームの確認やスピードアップの感覚をつかむために使用される。小球は打撃時のミート力向上やボールの芯を捉える感覚を養うのに効果的で、通常より小さいボールを打つことで、実際の試合球が大きく見える効果がある。大球は逆に、振り遅れない素早いスイングを身につけるために用いられる。また、柔らかい素材でできた安全性の高いトレーニングボールもあり、室内練習や初心者の指導に活用される。近年では、投手の球速向上や打者のパワーアップのために、科学的根拠に基づいたトレーニングボールを用いたプログラムが開発されており、プロ野球選手も積極的に取り入れている。