ライン
らいん
ラインとは、野球場のグラウンド上に引かれた白線のことで、フェア地域とファウル地域を区分する基準線を指す。主要なラインとしては、本塁から一塁へ向かう一塁線(右翼線)、本塁から三塁へ向かう三塁線(左翼線)があり、これらは本塁を起点として外野フェンスまで延長される境界線である。またバッターボックスやコーチスボックス、投手板周辺などにも白線が引かれており、各プレーヤーの立ち位置や動作範囲を明確にしている。ライン上に落ちた打球はフェアボールと判定され、ラインの外側に落ちればファウルボールとなる。ラインそのものもフェア地域に含まれるため、ライン上は微妙な判定が求められる場面が多い。試合前のグラウンド整備では、専用のライン引き機械を使用して正確に白線が引かれる。白い石灰粉または塗料が使用されるが、近年は環境に配慮した素材も採用されている。降雨や選手の走行により消えかかったラインは、イニング間に補修される。