投手板
とうしゅばん
投手が投球する際に足を置く白いゴム製のプレートのこと。通称「プレート」または「ラバー」と呼ばれる。正式名称は投手板(ピッチャーズプレート)で、本塁から18.44メートル(60フィート6インチ)の距離に設置されている。サイズは横61センチ、縦15センチと規定されており、マウンド上に埋め込まれている。投手は投球動作を開始する際、必ず軸足(右投手なら右足、左投手なら左足)を投手板に触れた状態から始めなければならない。投手板への足の置き方には「ワインドアップポジション」と「セットポジション」の二つの基本姿勢がある。投手板を正しく使用しないと「ボーク」という反則が宣告される。また、投手板から足が離れた状態での投球は無効となる。投手によって投手板の使い方には個性があり、プレートの端を使う投手や、プレートを斜めに踏む投手など、投球角度や球速に影響を与える工夫がなされている。投手板は野球のルールと投球技術において極めて重要な設備である。