両耳ヘルメット
りょうみみへるめっと
打者が打席に立つ際に着用する、頭部の両側(左右両方の耳)を保護する形状のヘルメットのこと。従来の片耳ヘルメットは、打席に立つ向きによって投手側の耳だけを保護する設計だったが、両耳ヘルメットは両側を保護するため、より安全性が高い。特にデッドボールや打球が頭部に当たる危険性から選手を守るために開発された。日本プロ野球では、2007年から使用が義務化され、現在では両耳ヘルメットの着用が基本となっている。アマチュア野球でも安全対策として両耳タイプの普及が進んでいる。片耳ヘルメットと比べて視界がやや制限されるという意見もあるが、安全性の観点から両耳タイプが推奨されている。重量やフィット感も改良が進み、現在では違和感なく使用できる製品が多い。走者としてベースランニングをする際も着用し続けるため、耐久性も重要な要素となっている。