野球用語辞典

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守備コーチ

しゅびこーち

守備コーチとは、野球チームにおいて守備技術の指導を専門的に担当するコーチを指す。内野手外野手守備位置、捕球技術、送球動作、フットワーク守備範囲の拡大など、守備に関するあらゆる技術面での指導を行う。守備コーチの役割は、個々の選手のポジションに応じた専門的な技術指導から、チーム全体の守備連携ポジショニングの調整まで多岐にわたる。特に、ダブルプレーカットプレーなどの複数の選手が連携するプレーの練習、バント処理ベースカバーなどの状況判断を伴うプレーの訓練も重要な業務である。また、試合前のノックや守備練習を通じて、選手のコンディションを確認し、守備位置の微調整を行う。近年では、打球データの分析に基づいた守備シフトの設定や、最適な守備位置の提案なども守備コーチの仕事となっている。外野の守備においては、打球判断や送球の精度向上、中継プレーの指導なども担当する。プロ野球では内野守備コーチと外野守備コーチが分かれている場合もあり、それぞれの専門性を活かした指導が行われる。優れた守備コーチは、チームの失点を減らし、投手を助けることで勝利に貢献する。