野球用語辞典

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拡張ドラフト

かくちょうどらふと

拡張ドラフトとは、プロ野球において球団が保有する選手枠を拡大する際に実施される特別なドラフト制度である。主にリーグの球団数が増加する拡張や再編時に、新規参入球団や選手不足の球団が他球団から選手を獲得するために行われる。通常の新人ドラフトとは異なり、既存の支配下登録選手やファーム選手の中から指名することができる。各球団はプロテクトリストを提出し、主力選手を保護することができるが、それ以外の選手は指名される可能性がある。日本プロ野球では、1973年のパシフィック・リーグからセントラル・リーグへの球団移籍時や、2005年の球界再編時に検討されたことがある。メジャーリーグではエクスパンションドラフトと呼ばれ、新規参入球団のロースター構築に定期的に活用されている。拡張ドラフトは既存球団と新規球団の戦力バランスを取るための重要な制度である。