野球用語辞典

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本塁打判定

ほんるいだはんてい

本塁打判定とは、打球がフェンスを越えたかどうか、またはフェアファウルの判断が微妙な場合に、審判が本塁打ホームラン)として認めるかどうかを決定する判断のことを指す。特に、打球がフェンス際や、フェアゾーンファウルゾーンの境界付近のポール際に飛んだ場合、判定が難しくなる。本塁打の成立条件は、打球がフェアゾーン内でフェンスを完全に越えるか、またはポールに当たることである。審判は、打球の軌道、フェンスを越えた位置、外野手の反応などを総合的に判断して本塁打かどうかを決定する。従来は審判の目視による判定のみであったが、近年ではビデオ判定(リプレー検証)が導入され、際どいケースでは映像を確認して正確な判定を下すことができるようになった。特に重要な場面や、判定に異議がある場合には、監督がリクエスト(チャレンジ)を行い、ビデオ判定を求めることができる。本塁打判定試合の流れを大きく変える可能性があるため、正確性が強く求められる。過去には、誤審と思われる判定が試合結果に影響を与え、大きな議論を呼んだケースもある。ビデオ判定の導入により、判定の精度は飛躍的に向上したが、それでも微妙なケースは存在する。ファンにとっても、本塁打判定は注目のシーンであり、スタジアムやテレビ観戦で盛り上がる瞬間の一つである。本塁打が認められた瞬間の歓声と、取り消された際の落胆は、野球観戦の醍醐味の一つと言える。